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時間は“長さ”ではなく“密度”で考えるべき

『1日24時間は万人に平等である』

これはよくある名言っぽい事実です。

世の中平等なことはほとんどないけれど、時間だけは誰しもが平等に与えられているということです。

しかしボクは時間を考えるときに、長さではなく密度で考えるべきだと考えています。

そこで今回は、時間は『長さ』ではなく『密度』で考えるべきという話をしていきたいと思います。

時間は“長さ”ではなく“密度”で考えるべき

30歳以降になると、社会からある程度のキャリアを積んだ人であると認識されることが多いです。

そのため転職市場でも第二新卒を離れ、人によっては引き抜きによって良い条件で転職する方もいます。

しかし一方で中には、リストラにあって会社を去らざるを得ない状況にある人もいます。

そういうマイナスな転職活動をする方は、面接で次のようなことを語ったりします。

  • 「私は◯◯業界で15年間も働いてきました」
  • 「10年間マネージャーを努めてきた経験があります」
  • 「20年間営業一筋でやってきたので誰にも負けません」

このように言われると、一見しっかりとキャリアを積んで仕事に励んできた人のように思えます。

しかし問題なのは、キャリアを積んできた期間の中身です。

同じ営業職で働いてきた人での比較

例えば営業キャリア20年のAさんがいたとします。

このAさんは20年間に仕事を頑張ったときもあれば、気を抜いてゆるく仕事をしているときもありました。

そしてその頑張っていた時間とそうでなかった時間が以下のようだったとします。

一方でAさんと同じ会社に営業キャリア12年のBさんがいました。

BさんはAさんとは違い、仕事が好きだから12年間毎日常にベストを尽くしていました。

この2人のキャリアを比べると、Aさんの方がベテランのため会社内では立場が上のケースが圧倒的に多いです。

ところがAさんのキャリア20年とBさんのキャリア12年を時間の密度として比べてみます。

すると以下のようになります。

ボクはこれを『キャリアのサバ読み』と呼んでいます。

年数が長いからと言って、より豊富な経験を積んでいるとは限りません。

それは時間を長さで考えているからです。

日本の年功序列はまさにこれです。

  • 外でよく仕事をサボっている人
  • 毎日一生懸命仕事に取り組んでいる人

これらの人は当然ながら成長する度合いが違ってきます。

ボクたちは時間をついつい『長さ』で考えてしまいがちです。

しかしそうではなく、時間は常に『密度』で考えるべきです。

同じ時間でもいかに濃い時間を過ごせるのかが大事

定時帰りが流行ると日本は衰退する!?

近年日本では働き方改革により、残業をしない、もしくは短くする傾向に進んでいます。

もちろんブラック企業がなくなるのは非常に良いことです。

しかし働く時間を短くするということは、それだけ同じ時間での高い生産性が求められます。

つまりこれまでよりも密度の高い時間を過ごす必要があるということです。

もし生産性を上げることができず、単に働く時間を短くするだけなら、今後間違いなく日本は衰退していくでしょう。

高い生産性のお手本:サッカー編

より短い時間の労働で生産性を高める必要があるというのは、どんな仕事にも言えることです。

かつてサッカーの監督で有名だったイビチャ・オシムという人がいました。

このオシムさんは経歴を見るとかなりすごい人です。

  • 日本代表の監督を務めた
  • ジェフ千葉でヤマザキナビスコカップを優勝した
  • ユーゴスラビア代表でW杯ベスト8進出

このオシムさんのトレーニング方法が独特です。

トレーニングには以下のような特徴があります。

  • 1回のトレーニングが毎回90分
  • 常にボールを使ったトレーニング
  • 選手に頭を考えさせる練習内容

ボクらが学生の頃の部活動とは考え方が違います。

ボクらの時代はこのような練習が一般的でした。

  • 毎日土日祝も関係なく長時間練習する
  • 監督によるスパルタ
  • 体力をつけさせるため常にランニング

ところがオシムさんは、1回のトレーニングが90分ながら好成績を収めてきました。

なぜ90分なのかといえば、サッカーの1試合が90分だからです。

そしてこのような短時間の練習で結果が出せた理由は以下のような秘密がありました。

理由:ボールを使って90分間走りっぱなしであり、なおかつ頭を考えさせるトレーニングだったから

練習を終えたプロのアスリートである選手がヘトヘトに疲れるほどの濃い密度です。

居残り練習は認めない

また練習を終えたあとに残って練習したいと選手が言うこともあります。

非常に意識が高い選手です。

しかしオシムさんは居残り練習を一切認めませんでした。

そしてオシムさんはそんな選手に次のように語りました。

  • 『居残り練習をする体力があるなら、普段の練習に全てを出し切れ』
  • 『お前の足りないところは全て普段の練習から学ぶことができる』

このようなことは余程普段の練習内容に自信がないと言えないです。

今回はサッカーを例にしましたが、これはボクらの仕事においても全く同じです。

同じ時間でいかにレベルの高い仕事ができるかどうかを考える必要があります。

働く時間が縮小されるこれからの時代は、間違いなく『濃い密度の時間を過ごす』ことが大事になってくるでしょう。

最後に

1日24時間は確かに全ての人に平等に与えられています。

しかしその24時間をどのように過ごすのかは人によって全く異なります。

またこれからの時代は労働人口減少とともに、働く時間も減少していきます。

そのため『時間は長さではなく密度で考える』という思考を持つことが、これまでよりもさらに重要になると思います。